2016年12月19日

重症心身障害児者守る会50周年

守る会の三原則によせて 
                        静岡県議会議員  佐野愛子 

守る会藤枝分会の創立50周年おめでとうございます。会員の皆様のたゆまぬ努力の継続に、心より敬意を表します。
私がこの会とのつながりは今から14年ほど前になります。松岡紋子先生の後を受けて県議会議員としての活動を始めようとしている時、最初に出会ったのが守る会の皆さまでした。「やけに元気なお母さんたちだな。」というのが第一印象でした。今思えば、藤枝発で「つばさ」を設立する運動の真っ最中、エネルギーと団結力が充実している時だったのでしょう。松岡先生と一緒に集会に参加したり要請に出たりしたことが私の議員活動の原点となりました。
そして、この会の「三原則と親の憲章」は社会に生きていく人間としての心得として最高の文章だと思います。何度読み返してもひとこと一言が重く深い意味があり、読み返すたびに私も原点に立ち返ることができます。三原則に寄せる思いをあげさせていただきます。
三原則の一番目「決して争ってはならない」
国では安全保障関係の法案が成立しました。平和な社会は障害者にとって最低限の条件です。地震津波などの自然災害は人の力で防ぐことは難しいので防災対策を進めることが大切ですが、戦争や紛争は人間が起こすものです。命の大切さを誰よりもわかっている守る会の皆さま、平和の大切さ訴えていきましょう。もちろん身近な人たちと争っている場合ではありません。会員同士も会員でない人も。そして一番身近な家族とも仲良く力を合わせていきましょう。
二番目「親個人のいかなる主義主張も党派を超えること」
目的達成のためには政治的な力が必要です。政策により権利や安心が決定されます。政党云々というのではなく、すべての合意を得て必要な施策を進めることが先決です。私も政治家としてしっかり心得ておきます。
三番目「もっとも弱いものをひとりももれなく守る」
これこそ守る会の基本となる理念ですね。社会的に最も弱い立場である重症心身障害者。この方たちの人権と命を守ることが社会の原点です。社会の成熟度が試されます。この理念について私が学ばせていただいた方々をあげると、「びわこ学園」を創立した糸賀一雄さん。「この子らを世の光に」の言葉に、福祉に携わる視線を学ばせていただきました。また身近では「つばさ」の山倉先生を中心とするスタッフのみなさん。重症心身障害者の方々への具体的なかかわり方や理論の基礎がたいへん勉強になります。
そして、やっぱり一番理念を実践しているのは、会員のみなさんです。一人で悩んでいても変わらない社会を多くの人々と力を合わせることで、少しづつ少しづつ変えてきました。励まし合ってきました。これからもより一層会員の皆様が元気に力を合わせて、次の50年に向けて新しいスタートをきりましょう。





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