2019年01月28日

関東地区母と女性教職員の会 あいさつ

関東地区  母と女性教職員の会  あいさつ

 皆様おはようございます。ようこそ静岡へお越しくださいました。私は静岡県議会議員の佐野愛子と申します。小学校の教員を、静岡で23年ほどやっておりました。そして今、県議会議員として4期、16年目を迎えています。実は私は、前々回の関ブロ母女が静岡に来たときに女性部長として担当させていただいたものです。今は退女教の仲間として活動をさせていただいています。
 さて、昨日の交流会。ケンミンショーばりの皆さんの県の自慢がたくさん出て楽しませていただきました(笑)。私も静岡の自慢を少しさせていただきますと、静岡は東西200㎞、東海道新幹線の駅が6つもあります。そして駿河湾、南アルプス、富士山と海の幸、山の幸に恵まれている所です。気候も勿論、温暖です。農水産物の食材がなんと439品目あるというのが川勝知事の自慢でもあります。昨日は静岡の食を堪能していただけましたか? ぜひとも今日、お土産をたくさん買って帰ってください。
 さて、広島と長崎の原爆記念日、この間に開催されるこの関ブロ母女は本当に意味がある会だと思います。私は昨日、自立と共生の分科会に参加させていただきました。やはり、学校現場こそ平等であるべき、そして、同一労働同一賃金の教職員こそ平等であるべきだと思います。ところがまだ混合名簿もこの関ブロの中では実行されていない県があるという事も、少し驚きでした。
 私はいま静岡県議会議員ですが、69人中、女性議員はたった4人です。増えて4人です。まだまだ男女平等には行きつかないという現実を目の当たりにしています。国の政策では、女性活躍、女性が仕事を続ける環境づくりを積極的に行ってはいます。しかし、女の先生方がまだ分掌でも管理職も少ないし、本当の平等はまだまだだと実感します。
 議場に赤ちゃんを連れて授乳をするというようなことが話題になりました。育児休業制度は、この静岡県藤枝市、私が住んでいる市の女性教員が56年前に、育児休暇があったら良いな、というのを地区の役員会で声をあげました。それが日教組の全国大会の議題となり、1975年に育児休業法案が国の法制度になったわけです。女の先生が働き続けるために、しっかりと私たちの先輩が努力を積み上げて勝ち取った育児休業なのです。このような歴史を踏まえて、世の中の女性の活躍のために、女の先生が――女の先生って言うと何か偏見的な言い方かもしれませんが――先陣を切って世の中の女性をリードしていく。そういう立場だと思います。皆様方が、権利を使って、自信を持って働き続けること、それが世の中の女性を引っ張っていくことになります。
ぜひとも、自信を持って声をあげていこうではありませんか。教師が輝くことが子どもたちの輝く未来につながります。子どもの未来のため、子どもの平和のためという理念があればどんな事を発言しても怖くはないと思います。平和に対する思い、そして、嘘は言わない。女性は誠実、正直に真っ当に前を向いて正しいことは正しいと皆で言い張ろうではありませんか。それがこの仲間の持つ強みだと思います。

この仲間と共にこの静岡で学んだ2日間をぜひとも広めていってください。そして、仲間がいることを強みにして頑張っていきましょう。本日はおめでとうございます。ありがとうございました。
  

2019年01月28日

藤枝文学舎 寄稿記事より

「はじめに言葉ありき」
~小川国夫さんの遺したもの~
                           佐野 愛子

「はじめに言葉ありき」
私の耳にどこからか鳴り響いてくるなじみの言葉。
「そうだよね、やっぱり言葉だよね。」と妙に納得したり、「いや、言葉より先に大切な行動があってこそ真実だよ。」と疑ってみたり。
私の60数年の人生、絶えずそんな俗なことの繰り返しだったような気がする・・・。

今から40年も前、静大生だった私は大した目的を持つこともできず悶々と学生生活を送っていた。卒業論文を書かなければならなくなった時、親しみのある地元の作家、小川国夫さんを何となく選んだということからご縁が始まった。
滝ノ谷不動峡では、多くの中央の芸術家さんたちとの出会いがあった。彫刻家、画家、作家、批評家、デザイナー、工芸家、詩人、映画監督、ミュージシャン、演劇人、などなど、一人ひとりの顔が浮かんでくる。
小川さんには「焼津平安閣」で挙げた私の結婚式に来ていただき、来賓としてご挨拶までお願いした。画家の司修さんには「祝婚歌」という詩集を頂いた。
ちょっと、甘酸っぱい青春の思い出である。

「言葉」の話に戻そう。小川さんがこだわった「文体」。
「文体とはなにか。」それも私の人生のテーマであった。というか、「言葉」を乗り越え「文体」となると、自分の思考そのもの、生き方そのものになってしまうではないか。小川さん独特の、イメージを抽象化してそのまま文章にした飾り気のない文体。決してなめらかとはいえない、すべてを削ぎ落したボツボツとした文体。それに比べて私は、美辞麗句、受けねらいの人生を送ってしまったのではないか。若かりし頃の小川さんに傾倒した感性はどこへ行ってしまったのか、と若干、自虐的にもなる。

いや、そんなことはない。私の生き方はやはり「はじめに言葉ありき」。「言葉」がすべてだったではないか。信じられるのは「言葉」だけで「絵画」も「映像」も「アニメ」も私の眼には映ってこない。「文字」や「活字」で表される「言葉」だけが真実。そして、自信をもって主張できる「言葉は光」だと。

そういえば、あまりにお粗末な私の卒業論文は、小川さんに読んでいただくという約束を果たすことなく封印されたままどこかへいってしまった。

もうじき冬になって晴れた風の強い日があったら、大井川の河口に行ってみようと思う。駿河湾の陽の光を受けて、「はじめに言葉ありき」「言葉は光」を改めて確認してこようと思う。




  

Posted by 佐野 愛子 at 18:39Comments(0)観たり聴いたり読んだり

2019年01月28日

オープンダイアローグに期待する

    オープンダイヤローグに期待する
                                           佐野 愛子

病気を治すためには投薬治療が一般的です。がんの治療薬「オプチーボ」も保険適用となりその効果が期待されるところです。しかしながら、効用がはっきりしない薬もあるようで、認知症の進行を抑えるということでよく使われている「アリセプト」は画期的な治療薬だとされていますが、聞くところによるとフランスではその効果に疑問が生じ、最近保険適用から外されたということです。
また、発達障害や多動性がみられる子どもにも服薬をすることがあります。大人は「これで落ち着いた、普通になった。」と思いがちですが、本人は「ずっと頭に重い鉄の蓋をかぶっているみたい。」「自分が自分じゃないみたい。」という違和感を持っているということも聞きます。薬は副作用がつきものです。精神に病を持つ方々も服薬とその副作用とのバランスを見ながら処方を続けています。
そんな中、「オープンダイヤローグ」という、対話を重ねることで統合失調症などが回復するという画期的な治療法が注目されています。薬物中心の従来の常識を覆す手法です。
もともと、フィンランドの西ラップ地方で生まれた手法ですが、患者と家族、医師、看護師などの専門チームがミーティングを開き対話をするというごくシンプルなものです。
患者と治療者という上下関係はなく、みんなが対等に発言し、治療方針を決める時も患者のいるところで話し合いをします。
日本でも導入が始まり、研修会がもたれるようになってきました。しかし、まだまだ中央の一部の動きであって、静岡では治療ができるところまでは至っていません。医療現場に導入されるには課題が大きい現実です。
私はこの「オープンダイヤローグ」について、中央の研修会や書籍等で研究しなんとかして地元で実践できるように進めたいと考えています。関心がある方々と連携し進めて参りたいと思いますのでよろしければご一報ください。
  

2019年01月24日

静岡県議会定例会一般質問

平成30年 静岡県議会定例会 一般質問(12月12日)

今年は「教育」を中心に子どもや学校現場、女性、障がい者が抱えている問題解決に向けての質問を行いました。 
定例議会一般質問
                
1 子どもたちを豊かに育むための環境づくりについて
(1)総合教育会議の今後の方向性について
質問内容
総合教育会議では、教育の現場で必要とされている施策の提言や、持続可能な未来のために教育で伝えなければならないことの示唆が期待されているが、総合教育会議の今後の方向性について知事の所見を伺う。
答弁内容(知事)
 教育現場の状況を十分に考慮し、県教育委員会と意思疎通を図りながら、様々な課題の解決に向けた施策を具体的に実施することにより、地域ぐるみ・社会総がかりで、「ふじのくに」の未来を担う「有徳の人」づくりに取り組んでいく。
(2)教職員の多忙解消に向けて
質問内容
県が3年間かけて、教職員の長時間労働等の勤務環境改善に向けて取り組んできた「未来の学校『夢』プロジェクト」の成果と働き方改革を全県に普及するための方策について質問するとともに、スクール・サポート・スタッフ事業の拡充を要望する。
答弁内容(教育長)
市町と連携し、多忙化の解消に向け優れた事例の共有化を図り、公務の整理や外部人材の活用などを進める。スクール・サポート・スタッフについては国の事業を積極的に活用し、現場の要望に応じた配置に努める。
(3)外国籍児童生徒への教育充実について
質問内容
 県内には多くの日本語指導が必要とされる外国人の子どもがいて、今後さらに増えることが予想される。学校では、言葉の壁だけでなく生活習慣や価値観の違いも超えて共に生活をしなければならない。一方で、外国人児童と学ぶことは、日本人の子どもにとっても多文化共生意識を育む有益なことである。外国人児童への教育をどのように推進していくのか伺う。
答弁内容(県教育長)
外国人の児童生徒の状況に応じた教育が十分に提供できるよう、市町と連携し保護者の勤務先企業の協力を得ながら、学校における更なる体制づくりを進める。
2 主要農作物種子法廃止への対応について
質問内容
稲、麦、大豆の種子安定提供を義務付けた種子法が廃止され、生産者・消費者からは不安の声が上がっている。県の農業を守り、主食の安心安全のためにどのような対応をしていくのか質問する。また、条約制定の必要性についても県の見解を伺う。
答弁内容(農林水産戦略監)
県は引き続き、種子生産として原種及び原原種の生産に取り組むこととし、関係市町や団体に対し採取事業を継続して実施する意思を通知したところである。条例の制定については、現状において万全を期しているものと考えているが、生産者や関係者に不安の声があるとすれば、条例制定の必要性の有無を検討する。
3 障がい者継続支援事業への支援について
質問内容
 4月に障害者総合支援法に基づく障害福祉サービスの報酬改定が行われたが、事業所の実態から離れたものとなっており、運営が困難になり閉鎖しなければならない事業所も出てきかねない。県は実態をどのように調査・把握し、課題に対する支援をしていくのか伺う。
答弁内容(副知事)
実態に即した運用を国へ要望することや事業所の自主製品の付加価値を高めるための支援を実施している。また、企業による発注拡大を強力に進める。障がいのある方が働き続け、経済的な安定はもとより、社会の一員として、生き生きとした生活が送れるように、共生社会の実現に努める。
4 性暴力被害者支援センターSОRAの機能充実について
質問内容
SORAの設立以来、想定を上回る相談が寄せられてきています。(4カ月で183件)今後、被害者の身体的ケアのためには病院との連携が必要だが、更なる拡充について県の考えを伺う。
答弁内容(くらし・環境部長)
ホームページに掲載するほか、全県高校、大学等の女子学生に案内カードを配布するなど周知に努めている。病院との連携について、心身への負担軽減のため、個別の待合スペースの確保などプライバシーへの配慮や相談員の同席による診察、緊急時における優先的な診療などの協力体制を構築している。
  

Posted by 佐野 愛子 at 10:27Comments(0)議会活動

2019年01月24日

1月24日の記事


ラグビーワールドカップ2019モニュメント
ラグビーワールドカップ2019静岡で開催
<エコパスタジアム試合日程>
9/28日本VSアイルランド
10/4南アフリカVSイタリア
10/9ロシアVSスコットランド
10/11オーストラリアVSジョージア

観戦する皆さんの気持ちが一つに
なり、スポーツを通して世界の人々がつながることを願っています

 

 静岡県教職員組合と連合静岡は、本年度も署名活動を行い、「245,759筆」もの署名をいただきました。署名をしてくださった皆様から、「子どもたちがよりよい環境で学べるように頑張って。」というお声をいただきました。集まった署名は12月13日に知事・教育長に提出してまいりました。よりよい教育環境の実現を願う多くの皆様の声を力に、尽力してまいります。今後とも引き続きご協力をお願いいたします。

  

Posted by 佐野 愛子 at 10:19Comments(0)愛の風