2013年09月11日

学力調査について考える

静岡県全国学力・学習状況調査の結果について
2013年度の全国学力・学習状況調査の小学校6年国語で、静岡県の平均正答率が全国最下位という結果が出ました。教育関係者のみならず全県民にとって少なからずショックでした。「情けない、教育の在り方を見直せ。」「読書や新聞を読む習慣づけを」「短歌や俳句、美しい日本語をもっと学んで」などの声が新聞の投書に寄せられました。
 6年生の国語の問題を見てみると、冊子になっていてめくること10数ページ、文字の量がぎっしりで20分ではとても読み通せないと感じました。普段行っているテストはA3一枚の一目で見渡せる問題を45分かけて回答するやり方です。全体の見通しができなくて、最後の4ページは未回答率が非常に高かったということでした。
 また、「読み取ったことを40文字以上50文字以内で書きなさい。」という問題でつっかかりその先に進めないまま時間切れというパターンが多かったと聞きました。さらに、帯グラフから読み取れることを問う問題も意味が分からなかったということでした。
 普段の授業では、確かに、限られた字数で意見をまとめたりすることはあまり指導していません。かえってたくさん書けた子がほめられているかもしれません。普段のテストも学習した教材の中から問題を出しているので、慣れている文章ばかりなのです。
 このような反省から、漢字の読み書きはもちろん、短文づくり、文でまとめる、新しいことを読み取るなどのスキル学習に力を入れて次のテストに備える必要もあります。もちろん授業の中だけでなく、朝自習、モジュールなどを効果的に利用していけばいいと思います。
 静岡県の授業研究は全国一進んでいるといっても過言ではありません。一人ひとりの学びを大切にして「学力」とは「学ぶ力」であるととらえています。問題を解決していく力、生きて働く力をつけるために日々授業改善に取り組んでいます。授業に対する姿勢を変える必要はありません。
 静岡県の子どもたちも教職員も自信を失うことなく「学び」の本質を見つめていきましょう。


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Posted by 佐野 愛子 at 15:11 │議会活動

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