2011年09月27日

集英社新書「日本の大転換」

icon06久しぶりに「中沢新一」を読みました。集英社新書「日本の大転換」です。(ちょっとありきたりの題ですね)彼が、東日本大震災をどのように受け止め、語っているのか確かめたかったのです。
 津波で破滅した場所はやがて植物が芽生え、人間は再び生活を再建するだろう。今まで祖先がそうしてきたように。しかし、放射能被害はそうはいかない。もともと生態圏の外部に存在するものからエネルギーを取り出そうとしてしまったから。という彼の主張はわかりやすい。資本主義の市場が成立した時から「品物」は縁あるものから無縁の「商品」となる。日本は今、文明として衰退の道に進みかねない危機状況にある。エネルギー革命を起こして大転換しなければならない、原子力とコンピュターのエネルギーから次の太陽エネルギー革命をおこすのだという。(ちょっとむずかしいね)
 哲学者であり宗教学者の彼の理論に触れて、私の気持ちも少しだけ落ち着くことができました。


            集英社新書「日本の大転換」

                                     



Posted by 佐野 愛子 at 10:10

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