2017年04月27日

新茶の季節ですね!

献上茶謹呈式典   あいさつ要旨


皆様、おはようございます。副知事をはじめ県内の茶業関係者が一堂に会しての献上茶謹呈式の盛大な開催おめでとうございます。
私は今朝7時、献上指定茶園の住田さんの茶畑へ献上茶を摘み取るお手伝いに行きました。中里の山の尾根にある茶園ですがすがしい茶摘みの神事を行いました。
 今年は桜も藤の花も遅く気候が不順で、園主に指定された住田様、遠藤様におかれましては本日の式に間に合わせて茶芽を育てるのにさぞかしご苦労があったことと思います。心よりお礼申し上げます。
 この藤枝で茶の献上を行うのは平成12年以来17年ぶりでああります。前回とはお茶の情勢も大きく変わっているというものの、大変光栄なことであります。
 皇室への茶の献上は、大正14年、当時の伊藤喜八郎静岡県知事が沼津御用邸に滞在中の天皇陛下に献上したのが始まりで、戦中一時中断したものの復活して今年59回目を迎えているということです。また、手揉み茶の献上をおこなっているのは全国の中でも本県だけということです。ますます名誉なことですよね。
 お米は新嘗祭やお田植式など神聖なものとして皇室も取り扱っています。なんといっても我が国の主食でありお神酒にもなる産物です。しかし私は、お茶もそれ以上の神聖で高貴なものではないかと思うのです。仏さまには毎日お茶を上げますし、世界無形遺産にも登録されようとしている職人たちの手揉みによって芸術品のように仕上げられたお茶、煎茶道、抹茶道など日本文化と芸術の根源です。
もともとは栄西禅師が薬草として持ち帰ったように様々な健康に良い効能があることはますます知られてきています。
藤枝市はこのような素晴らしい産物であるお茶の生産地であることに誇りをもって今後も取り組んでいきましょう。
 新芽が出そろった茶ばらは本当に美しいものですね。静岡県民には当たり前の茶園の景色ですが他から訪れた方たちには何より素晴らしい景色に映るそうです。立派な観光資源です。県でも「美しい茶園につながるプロジェクト」として人を呼び込む企画をしています。
しかしながら、人が入って手入れをしない茶園はすぐに荒れ果ててしまします。茶業が産業としてしっかり成り立ち収益を得ないことには茶バラの維持管理もできません。
厳しい情勢ではありますが、人々を健康にして豊かにする素晴らしい産物であるお茶を世界中に広げるよう県も施策を進めているところです。
また、ステージには芸術的な陶芸作品が並べられていますがこれは、中里の住田さんの茶園の登り口にある陶芸センター所長の前田直樹さんの作品です。地元の特産をつなげて発信する取り組みも行っています。
さあ、これから手揉みの名手たちによって茶葉が「お茶」という農芸品に変身し皇室に参ります。この勢いで藤枝茶産地頑張りましょう。





Posted by 佐野 愛子 at 18:32│Comments(0)
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